最近の論文発表

不良ミトコンドリア上でオートファゴソームは形成される(板倉 et al., J Cell Sci)

2012年01月24日 最近の論文発表

Eisuke Itakura, Chieko Kishi-Itakura, Ikuko Koyama-Honda, Noboru Mizushima
Structures containing Atg9A and the ULK1 complex independently target depolarized mitochondria at initial stages of Parkin-mediated mitophagy
J Cell Sci, 2012 Mar 15;125(Pt 6):1488-99 DOI: 10.1242/jcs.094110

不良ミトコンドリアの蓄積は細胞に悪影響を及ぼします。オートファジーはこのような不良ミトコンドリアを分解することができ、それをミトファジーと呼びます。しかしオートファゴソーム形成に関わるAtgタンパク質がどのように不良ミトコンドリアを認識し、ミトコンドリアをオートファゴソーム内に取り囲むのかよくわかっておりません。今回私たちは以前発見したAtgタンパク質の階層関係をもとに、Atgタンパク質と不良ミトコンドリアの関係を調べました。

その結果、オートファゴソーム形成の最も初期に必要なAtgタンパク質ULK1複合体とAtg9A小胞が相互非依存的に不良ミトコンドリア付近にリクルートされることを発見しました。さらにオートファゴソーム形成の後期に必要なAtgタンパク質LC3は不良ミトコンドリアをオートファゴソーム内に取り込むために必要でした。これらのことからオートファゴソームは不良ミトコンドリアの周りで形成され(第一認識)、LC3依存的にミトコンドリアを取り囲むことで(第2認識)、選択的かつ効率的に不良ミトコンドリア分解を行っていることがわかりました。


不良ミトコンドリア上でオートファゴソームは形成される

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