最近の論文発表(原著)

Atg101: Atg13に結合する新規オートファジータンパク質(細川 et al., Autophag)

2009年10月05日 最近の論文発表(原著)

Hosokawa, N., Sasaki, T., Iemura, S., Natsume, T., Hara, T., Mizushima, N.
Atg101, a novel mammalian autophagy protein interacting with Atg13.
Autophagy, 2009 Oct;5(7):973-9 DOI: 10.4161/auto.5.7.9296

オートファジーはアミノ酸や増殖因子シグナルによってmTORを介して抑制されます。この論文では、mTORが直接作用するULK1-Atg13- FIP200複合体に含まれる新規因子としてAtg101を同定しました。Atg101はAtg13と直接結合することによってULK1やFIP200と ともに隔離膜に局在し、オートファゴソーム形成に必須な役割を果たします。また、Atg13やULK1の安定性やリン酸化にも重要です。興味深いことに、 Atg101ホモログは分裂酵母にまで存在しますが、出芽酵母には存在しません。FIP200も出芽酵母に存在しないことからも、出芽酵母と他の生物の オートファジーの誘導機構はかなり異なっていると考えれます。


ULK1-Atg13-FIP200-Atg101複合体と、他の生物でのAtg101ホモログ

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